腰痛の原因は、生活環境から病気までさまざま

どんなに元気な人でも、「あー、腰が痛い」と感じた経験はあることでしょう。日本人の3分の1が腰痛だとか。腰痛はそれほど一般的な病気なのです。

 

同じ姿勢を長い間続けたとき、重いものを持ち上げたとき、足に合わない靴を履いて歩きまわったときなどに腰の痛みを感じることが多いようです。柔らかすぎる寝具も腰痛を起こします。

 

背骨に原因があって痛みが発症しているケースも考えられます。椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、脊椎すべり症、筋膜性腰痛症(いわゆるぎっくり腰)、骨粗しょう症などがこのケースにあたります。

 

内臓に原因がある場合もあります。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石、胆のう炎、すい臓炎などの消化器系の病気が腰痛を伴うことは珍しくありません。泌尿器系の病気、たとえば尿道結石、腎盂腎炎、前立腺がんなども腰痛を起こします。子宮内膜症、子宮がんなど女性に特有の病気も、腰痛の原因になります。

 

内臓疾患が原因の腰痛の場合、単に腰が痛いだけでなく、吐き気や血尿など他の症状も出てきます。必ず医師の診断を受け、まずは原因になっている病気の完治を目指しましょう。